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第72回診療放射線技師国家試験を解説#PM61~65

午後 問61

自然気胸の発症と最も関係が深いのはどれか。

  1. 無気肺
  2. 気管支炎
  3. 肺血栓塞栓症
  4. 気管支拡張症
  5. 気腫性囊胞〈ブラ〉

解説

高齢者・喫煙者はブラができやすいため、自然気胸のリスクとなる

答え 5

午後 問62

先天性心疾患はどれか。

  1. 大動脈解離
  2. 僧帽弁狭窄症
  3. 僧帽弁閉鎖不全症
  4. 大動脈弁閉鎖不全症
  5. Fallot〈ファロー〉四徴症

解説

先天性心疾患:
 心房中隔欠損症(ASD)
 心室中隔欠損症(VSD)
 肺動脈弁狭窄
 動脈管開存症
 ファロー四徴症
 完全大血管転位(TGA)
 三尖弁閉鎖症(TA)

ファロー四徴症:心室中隔欠損、大動脈騎乗、肺動脈狭窄、右室肥大

答え 5

午後 問63

食道静脈瘤の原因で最も多いのはどれか。

  1. 肝硬変
  2. 腎不全
  3. 虫垂炎
  4. 脾動脈瘤
  5. 食道アカラシア

解説

肝硬変 → 門脈圧亢進 → 食道静脈血逆流 → 食道静脈瘤

答え 1

午後 問64

予防にワクチンが用いられる疾患はどれか。2つ選べ

  1. B 型肝炎
  2. C 型肝炎
  3. HIV 感染症
  4. ヘルペス脳炎
  5. インフルエンザ

解説

国試要点 感染症

答え 1,5

午後 問65

放射線の人体への影響で正しいのはどれか。

  1. 確定的影響にはしきい値がない。
  2. 等価線量の単位には Gy が用いられる。
  3. 組織加重係数は生殖腺の方が皮膚より高い。
  4. 被ばく時年齢は乳癌の発症リスクに影響しない。
  5. 被ばくから固形がん発生までの平均期間は5年程度である

解説

確定的影響:確定的影響は被ばく線量が低いうちは現れないが線量が高くなると全ての人に障害が起こりうるため、集団の1%が発症する線量(しきい値しきい線量)が設けられている
確率的影響:しきい値がなく、発生頻度が線量に依存し、重篤度は線量と関係しない

 

組織 組織荷重係数
骨髄・肺・胃・乳房・結腸・その他 0.12
生殖腺 0.08
甲状腺・食道・肝臓・膀胱 0.04
骨表面・脳・唾液腺・皮膚 0.01

答え 3

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