第73回診療放射線技師国家試験を解説#AM86~90

午前 問86

生検の対象となる病変とガイドとして使用する装置の組合せで正しいのはどれか。

  1. 肺結節          超音波装置
  2. 甲状腺結節        PET/CT装置
  3. 胃粘膜下腫瘍       MRI装置
  4. 縦隔リンパ節       X線透視装置
  5. 乳腺微細石灰化      マンモトーム装置

解説

  • 肺結節          CT装置
  • 甲状腺結節        超音波装置
  • 胃粘膜下腫瘍       超音波内視鏡装置
  • 縦隔リンパ節       超音波気管支鏡装置

答え 5

午前 問87

オルソパントモグラムを示す。
矢印で示す部位で正しいのはどれか。

  1. ア:中鼻甲介
  2. イ:硬口蓋
  3. ウ:篩骨洞
  4. エ:下顎頭
  5. オ:筋突起

解説

  • ア:鼻腔
  • イ:鼻中隔
  • ウ:上顎洞
  • オ:下顎角

答え 4

午前 問88

胸部X線写真を示す。
左上肺野に描出されるデバイスのリード線はどの血管から挿入されているか。

  1. 上大静脈
  2. 内胸静脈
  3. 内頸静脈
  4. 外側胸静脈
  5. 鎖骨下静脈

解説

ペースメーカーのリードは一般的に鎖骨下静脈に挿入される

答え 5

午前 問89

IVRにおける患者皮膚線量の低減法で正しいのはどれか。

  1. 拡大透視を使用する。
  2. 照射角度を固定する。
  3. 焦点皮膚間距離を短くする。
  4. 検出器皮膚間距離を長くする。
  5. 透視のパルスレートを低くする。

解説

  • 拡大透視を使用すると焦点皮膚間距離が近くなるため被ばく線量が増加する
  • 照射角度を固定しても被ばく線量の低減にはならない
  • 焦点皮膚間距離を短くすると被ばく線量が増加する
  • 検出器皮膚間距離を長くすると焦点皮膚間距離が短くなるので被ばく線量が増加する

答え 5

午前 問90

X線CT検査で正しいのはどれか。

  1. 頭部の撮影では両手を挙上させる。
  2. 高分解能CTでは薄いスライス厚を使用する。
  3. 肺を観察するときのウインドウ幅は100HU程度とする。 
  4. 肝臓のダイナミックCT検査では造影剤を動脈内に投与する。
  5. ビームハードニングの低減には管電流を大きくすることが効果的である。

解説

  • 頭部の撮影では両手が撮影範囲に入らないように手を下ろす
  • 肺を観察するときのウインドウ幅は1500程度
  • 肝臓のダイナミックCT検査では造影剤を静脈内に投与する
  • ビームハードニングの低減には管電圧を大きくすることが効果的である

答え 2

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