第74回診療放射線技師国家試験を解説#AM11~15

午前 問11

デュアルエネルギーCTで正しいのはどれか。

  1. サイクロトロンによる放射光を使用する。
  2. 高速スイッチング方式では、2つのX線管が実装されている。
  3. エネルギーが低い仮想単色X線画像ではヨードのCT値が増加する。
  4. 通常のX線CTよりビームハードニングアーチファクトが増加する。
  5. 物質弁別において2つの基底物質は、実効原子番号が同一となる物質を選択する。

解説

  • X線は管球から発生する
  • 高速スイッチング方式は管電圧を短い間隔で切り替えながら連続的に撮像する方法
  • ビームハードニングアーチファクトは低減する
  • 物質弁別において実効原子番号が異なる物質を選択

答え 3

午前 問12

MRI装置の超伝導磁石で正しいのはどれか。

  1. 形状はオープン型である。
  2. コイルの線材は銅である。
  3. 冷却に液体ヘリウムを用いる。
  4. 3Tを超える高磁場は得られない。
  5. 電流が流れている間は電力が消費される。

解説

  • 形状はドーム型
  • オープン型は永久磁石
  • コイルの線材はニオブ(Nb)系の金属
  • 一般的には1.5Tまたは3.0T装置が用いられる
  • 超電導状態になると電力消費しない

答え 3

午前 問13(複数正答あり)

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律で規定されている医療機器の分類と装置の組合せで正しいのはどれか。

  1. 設置管理医療機器              移動型X線装置
  2. 特定保守管理医療機器            X線CT装置
  3. 一般医療機器(クラスⅠ)          X線撮影装置
  4. 管理医療機器(クラスⅡ)          放射線治療装置
  5. 高度管理医療機器(クラスⅢ、Ⅳ)      超音波診断装置

解説

一般医療機器(クラスⅡ)          X線撮影装置
管理医療機器(クラスⅢ)          放射線治療装置
高度管理医療機器(クラスⅡ)      超音波診断装置

答え 1 or 2

午前 問14

超音波画像診断装置のゲインを調整したときに変化するのはどれか。

  1. 送信される超音波の振幅
  2. 送信される超音波の周波数
  3. 送信される超音波のパルスレート
  4. 受信機から出力される電気信号の振幅
  5. 受信機から出力される電気信号の周波数

解説

ゲイン調整は簡単にいうと画像全体の明るさ調整である

答え 4

午前 問15

MRCP像を示す。
主膵管はどれか。

解説

  • ア――総肝管
  • イ――胆のう
  • ウ――総胆管
  • オ――腎盂、尿管

答え 4

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コメント

  1. 勉強中 より:

    午前 問15 ア→総肝管ではないでしょうか

    1. 選択肢ウと被ることを考えると確かにそうかもしれないですね。修正します。

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