もくじ
午前 問16
乳腺腫瘤の超音波像を示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
- C区域に位置する。
- 皮膚の牽引を認める。
- 後方エコーの増強を認める。
- 内部に点状高エコーを認める。
- セクタ型プローブを使用している。
解説
- 右下のマーカーを見ると内側下部のBから外側下部のDあたりの区域に位置する
- リニア型プローブを使用
答え 2,4
午前 問17
右側腹部の超音波像を示す。
矢印で示すアーチファクトはどれか。
- 音響陰影
- 外側陰影
- 鏡面反射
- 多重反射
- 後方エコーの増強
解説
腎臓辺縁からエコーの減衰がみられるため外側陰影となる
答え 2
午前 問18
内部のエコーレベルが最も低い病変はどれか。
- 肝硬変
- 肝囊胞
- 肝血管腫
- 肝細胞癌
- 転移性肝癌
解説
- 囊胞の内部は無エコーとなる
- 肝硬変は正常肝と比較して高エコーとなる
- 肝血管腫の内部は高エコーとなる
- 肝細胞癌の内部はモザイクパターン(高低エコーレベルの混在)となる
- 肝細胞癌の辺縁は低エコー帯(ハロー)となる
答え 2
午前 問19
脳のMRAでMTパルスの付加によって生じるのはどれか。2つ選べ。
- 騒音の増大
- SARの増大
- 脂肪信号の抑制
- 脳実質の信号低下
- 磁場の時間変化率(dB/dt)の減少
解説
MTパルスはMRA撮像時に脂肪組織を含めた脳実質などの背景組織の信号を抑制する目的で用いる
答え 2,4
午前 問20
脳のMRIで灌流情報が得られるのはどれか。2つ選べ。
- ASL(arterial spin labeling)
- DSC(dynamic susceptibility contrast)
- DTI(diffusion tensor imaging)
- MRS(magnetic resonance spectroscopy)
- VBM(voxel-based morphometry)
解説
- ASLは造影剤を使用しない灌流画像、DSCは造影剤を使った灌流画像を得る撮像法
- DTIは微細白質構造と神経線維連絡を捉える撮像法
- MRSは細胞の代謝状態を測定する
- VBMは脳各部位の体積や灰白質密度を半定量的に計測する方法
答え 1,2