第74回診療放射線技師国家試験を解説#PM81~85

午後 問81

分解時間200μsのGM計数管で放射能計測をしたところ計数率は15,000cpmであった。
この計数の数え落としの割合[%]はどれか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

解説

200 × 10-6 × 15000 / 60 = 0.05

答え 5

午後 問82

二次電子平衡で正しいのはどれか。

  1. 荷電粒子線の挙動である。
  2. 荷電粒子平衡とは異なる。
  3. ビルドアップ領域で成立する。
  4. 吸収線量は衝突カーマに等しい。
  5. 二次電子平衡厚はエネルギーに依存しない。

解説

  • 荷電粒子平衡ともいう
  • ビルドアップ領域では成立しない
  • 二次電子平衡厚はエネルギーに依存する

答え 4

午後 問83

X線の半価層の測定に適しているのはどれか。

  1. 電離箱
  2. Fricke〈フリッケ〉線量計
  3. ゲルマニウム半導体検出器
  4. 光刺激ルミネセンス線量計
  5. NaIシンチレーション検出器

答え 1

午後 問84

腹腔内遊離ガスについて正しいのはどれか。2つ選べ

  1. ニッシェを形成する。 
  2. 腸閉塞の所見である。
  3. CTでの検出は困難である。
  4. デクビタス撮影は左下側臥位とする。
  5. 横隔膜下の腹腔内遊離ガスは、腹部立位正面像に比べて胸部立位正面像で検出しやすい。

解説

  • ニッシェ開放性潰瘍の所見
  • 消化管穿孔の所見
  • 腸閉塞二ボー(鏡面像)を形成する
  • CTでの検出が容易

答え 4,5

午後 問85

頭部X線写真を示す。
撮影法で正しいのはどれか。

  1. Rhese〈レーゼ〉法
  2. Towne〈タウン〉法
  3. Waters〈ウォータース〉法
  4. Stenvers〈ステンバース〉法
  5. Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法

解説

正面像より顎が上がっているように見え、上顎洞を観察しやすいのでウォータース法と考えられる

答え 3

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