第75回診療放射線技師国家試験を解説#AM26~30

午前 問26

核医学の試料計測装置で正しいのはどれか。2つ選べ

  1. ウェル型シンチレーションカウンタはβ線を測定する。 
  2. ウェル型シンチレーションカウンタの表示単位はSvである。
  3. ウェル型シンチレーションカウンタは試料の液量依存性がある。
  4. ウェル型電離箱放射能測定装置の測定上限値は1GBq程度である。
  5. ウェル型電離箱放射能測定装置は測定する試料の放射能が高いほど短時間で測定できる。 

解説

  • ウェル型シンチレーションカウンタはγ線を測定する
  • ウェル型シンチレーションカウンタの表示単位はBqやカウント
  • ウェル型電離箱放射能測定装置の測定上限値は0.01MBq~約100GBq程度

答え 3,5

午前 問27

放射性医薬品投与後に苦味感や金属臭がみられやすいのはどれか。 

  1. 99mTc-MDP 
  2. 99mTc-MIBI 
  3. 99mTc-PYP 
  4. 131I-アドステロール 
  5. 201TlCl

解説

99mTc-MIBIの添付文書によると副作用として口内苦味感や金属臭がみられやすいと記載がある

答え 2

午前 問28

心筋血流シンチグラフィの薬剤負荷に用いるのはどれか。 

  1. アデノシン 
  2. フロセミド 
  3. サイロキシン 
  4. アセタゾラミド 
  5. デキサメサゾン 

解説

アデノシンを使って一時的に心臓に負荷をかけ、その後心臓の血流状態を安静時と比較評価する

  • フロセミド:腎動態シンチグラフィ
  • サイロキシン:甲状腺シンチグラフィ
  • アセタゾラミド:脳血流シンチグラフィ
  • デキサメサゾン:副腎皮質シンチグラフィ

答え 1

午前 問29

骨シンチグラフィで正しいのはどれか。 

  1. 気管支喘息患者は禁忌である。 
  2. 放射性医薬品は大腸から排泄される。 
  3. 小児では骨幹端部より骨幹部の集積が強い。
  4. 放射性医薬品投与前6時間の絶食が必要である。
  5. 成人の放射性医薬品の投与量は740MBqである。 

解説

  • 気管支喘息患者は禁忌でない
  • 放射性医薬品は尿から排泄される
  • 小児では骨成長端の集積が強い
  • 放射性医薬品投与前の食事制限を必要としない

答え 5

午前 問30

生理的に腎臓に集積するのはどれか。 

  1. 18F-FDG 
  2. 99mTc-MAA 
  3. 99mTc-PMT 
  4. 123I-MIBG 
  5. 131I-アドステロール

解説

18F-FDGは尿より排泄される

答え 1

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