第66回診療放射線技師国家試験を解説＃AM1～5

午前　問1

放射性核種の記号と元素名の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1. ⁹⁰Sr 　　　　　　 ストロンチウム
2. ⁹⁰Y  　　　　　　 イットリウム
3. ¹¹¹In 　　　　　    イリジウム
4. ²²²Rn 　　　　　  ラジウム
5. ²²⁶Ra 　　　　　  ラドン

解説

• ¹¹¹In 　　　　　    インジウム
• ²²²Rn 　　　　　  ラドン
• ²²⁶Ra 　　　　　  ラジウム

答え　1，2

午前　問2

物理的半減期の最も短い核種はどれか。

1. ³H
2. ⁹⁰Sr
3. ¹³¹I
4. ¹³³Xe
5. ¹³⁷Cs

解説

• ³H：12.3年
• ⁹⁰Sr：28.7年
• ¹³¹I：8日
• ¹³³Xe：5.24日
• ¹³⁷Cs：30年

答え　4

午前　問3

ミルキングによって得られる核種はどれか。

1. ¹⁸F
2. ⁸¹Rb
3. ⁹⁰Sr
4. ⁹⁹Mo
5. ^99mTc

解説

• ¹⁸F、⁸¹Rb：サイクロトロン
• ⁹⁰Sr、⁹⁹Mo：原子炉

答え　5

午前　問4

放射化学分離について正しいのはどれか。 2つ選べ。

1. 放射能濃度は単位質量当たりの放射能を表す。
2. スカベンジャは目的の放射性核種を沈殿させる。
3. 陽イオン交換樹脂は核分裂生成物の分離に用いる。
4. 放射性核種の効果的分離のために加える非放射性物質を担体という。
5. 溶媒抽出法の分配比は有機相を基準に水相に何倍多く抽出されるかを表す。

解説

• 放射能濃度は単位面積当たりの放射能を表す
• スカベンジャは目的の放射性核種以外を沈殿させる
• 溶媒抽出法の分配比は水相中の溶質の全濃度に対する有機相中の全濃度の割合

答え　3，4

午前　問5

クロマトグラフィについて誤っているのはどれか。

1. ガスクロマトグラフィでは気体を移動相として用いる。
2. 薄層クロマトグラフィではアルミナを固定相として用いる。
3. カラムクロマトグラフィでは固定相としてシリカゲルをカラムに充塡する。
4. ペーパークロマトグラフィではろ紙の繊維上に保持された水が移動相である。
5. 溶質混合物を移動相によって固定相の中を移動させ相互に分離する方法である。

解説

ペーパークロマトグラフィではろ紙の繊維上に保持された水が固定相である

答え　4