もくじ
午前 問6
X線管の管電流で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 小焦点ほど空間電荷は多くなる。
- 空間電荷電流は管電圧の2乗に比例する。
- 空間電荷制限領域の管電流は陰極温度に関係しない。
- エミッション特性とは管電圧とフィラメント電流の関係をいう。
- 空間電荷制限領域では管電圧が低いほど大きな電流を選択できる。
解説
- 空間電荷電流は管電圧の3/2乗に比例する( I ∝ V3/2/ d2 )
- エミッション特性とは管電流とフィラメント電流の関係をいう
- 空間電荷制限領域では管電圧が高いほど大きな電流を選択できる
答え 1,3
午前 問7
インバータ式X線装置のインバータ周波数を高くしたとき、誤っているのはどれか。
- 誘起起電力が高くなる。
- 高電圧変圧器が小型化できる。
- 高電圧変圧器の鉄損が小さくなる。
- 管電圧のリプル百分率が小さくなる。
- 電磁エネルギーが発生しやすくなる。
解説
インバータ周波数を高くしたとき
- 管電圧リプル百分率が小さくなる
- 鉄心の断面積を小さくできる
- 鉄損(ヒステリシス損)は増大し、電力変換効率は低下する
答え 3
午前 問8
CR装置について誤っているのはどれか。
- 階調処理により変換特性を任意に制御できる。
- 輝尽励起光のエネルギーは輝尽発光より大きい。
- 輝尽性蛍光プレートの有効発光時間は2〜3μsである。
- 輝尽性蛍光プレートの最頻発光波長は約400nmである。
- 非鮮鋭マスク処理により必要な周波数帯域を強調できる。
解説
輝尽励起光:約650nm
輝尽発光:約400nm
答え 2
午前 問9
X線管焦点皮膚間距離を15cm以上20cm未満とすることができる撮影用X線装置はどれか。2つ選べ。
- X 線CT装置
- 移動形・携帯形X線装置
- 歯科用パノラマ断層撮影装置
- 乳房用X線装置(拡大撮影時)
- 定格70kVを超える口内法撮影用X線装置
解説
移動形・携帯形X線装置:20cm以上
乳房用X線装置(拡大撮影時):20cm以上
定格70kVを超える口内法撮影用X線装置:20cm以上
答え 1,3
午前 問10
MRIの画質について正しいのはどれか。
- 信号収集時間は画質とは無関係である。
- SN比はボクセル容積とは無関係である。
- 静磁場強度が高いほどSN比は高くなる。
- 静磁場の均一性は画質とは無関係である。
- ハーフフーリエ法を用いるとSN比は高くなる。
解説
- 画質を向上すると信号収集時間は長くなる
- ボクセル容積が大きいとSN比も大きくなる
- 静磁場の均一性が悪いと画質は悪化する場合がある
- ハーフフーリエ法は60%程度を実測データで充填、あとは計算によりデータ充填を行うためSN比が低くなる要因となる
答え 3