もくじ
午後 問31
認知症の核医学検査で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 123I-IMP投与3時間後の画像で診断する。
- 99mTc-ECDの投与は肺からの吸入である。
- 123I-イオマゼニルは前頭側頭型認知症の診断に用いられる。
- 123I-イオフルパンは Lewy〈レビー〉小体型認知症の診断に用いられる。
- Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症では 123I-MIBGの心臓集積が保たれる。
解説
- 123I-IMP投与20分後の画像で診断
- 99mTc-ECDの投与は静注投与
- 123I-イオマゼニルは脳受容体シンチグラフィに用いられ、てんかん焦点の診断に使用される
答え 4,5
午後 問32
センチネルリンパ節シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 悪性黒色腫に用いられる。
- 99mTc-MDPを使用する。
- 放射性薬剤を静脈注射する。
- リンパ節郭清範囲を決定するのに役立つ。
- 投与した薬剤は大循環を循環したのちにセンチネルリンパ節に集積する。
解説
- 99mTc-HSA-D、99mTc-Snコロイド、99mTc-フィチン酸を使用
- 放射性薬剤を皮下投与する
- 投与した薬剤はリンパ管へ循環し、センチネルリンパ節に集積する
答え 1,4
午後 問33
SPECT像のノイズを軽減するのに最も効果的な方法はどれか。
- 回転半径を短くする。
- 収集時間を長くする。
- マトリクス数を多くする。
- エネルギーウィンドウを狭くする。
- 高分解能型コリメータを装着する。
解説
- 回転半径を短くすると空間分解能が向上する
- 収集時間を長くするとS/N比が向上する
- マトリクス数を多くすると空間分解能が向上する
- エネルギーウィンドウを狭くするとS/N比が低下する
- 高分解能型コリメータを装着すると空間分解能が向上する
答え 2
午後 問34
放射性薬剤を用いた動態機能検査の解析法に関係ないのはどれか。
- 洗い出し法
- 放射化分析
- 平均通過時間
- クリアランス法
- コンパートメント解析
解説
- 洗い出し法は血流や代謝などによりRIの洗い出し過程を計測できる
- 平均通過時間は血流の速さを測定する
- クリアランス法は腎の血漿流量を算出できる
- コンパートメント解析は薬物動態での解析をおこなう
答え 2
午後 問35
前立腺癌cT3aN1M0の患者について正しいのはどれか。
- 遠隔転移がある。
- 病期分類 I 期である。
- 所属リンパ節転移がある。
- 手術所見によるTNM分類である。
- 画像所見を含まないTNM分類である。
解説
T:原発腫瘍の大きさ、N:所属リンパ節転移、M:遠隔転移
- M0なので遠隔転移は無い
- N1なので所属リンパ節転移が1つある
- 病期分類Ⅲ期である
- 術前の画像や肉眼による分類はcTNM分類、術後分類はpTNM分類
答え 3