第70回診療放射線技師国家試験を解説＃PM41～45

午後　問41

⁸⁹Sr内用療法の目的で正しいのはどれか。

1. 骨折予防
2. 腫瘍制御
3. 痛緩和
4. 麻痺改善
5. 予後改善

解説

有痛性骨転移の疼痛治療に用いる

答え　3

午後　問42

乳房温存術後の全乳房照射によって生じる有害事象はどれか。2つ選べ。

1. 肺炎
2. 胃潰瘍
3. 食道炎
4. 肋骨骨折
5. 甲状腺機能低下

解説

乳房へ照射されるため、近い組織である肺や肋骨に有害事象が生じやすい

答え　1，4

午後　問43

放射線治療における対症照射で正しいのはどれか。

1. 積極的に化学療法を併用する。
2. 出血を伴う腫瘍には行わない。
3. 1回5Gy を超える線量は用いない。
4. 腫瘍性病変はすべて照射野に含める。
5. 腫瘍による脊髄圧迫症状は緊急照射の適応となる。

解説

• 化学療法併用は対症療法には用いない
• 出血を伴う腫瘍にも行う
• 根治照射の1/2~2/3以上の線量を必要とする

答え　5

午後　問44

放射線治療で4門以上の照射が望ましいのはどれか。

1. 多発脳転移での全脳照射
2. 前立腺癌での根治的照射
3. 前胸部ケロイドでの術後照射
4. 早期乳癌乳房温存術後の予防的照射
5. 早期（臨床病期Ⅰ期）声門癌での根治的照射

解説

• 多発脳転移での全脳照射：左右対向2門など
• 前立腺癌での根治的照射：4門以上
• 前胸部ケロイドでの術後照射：電子線照射
• 早期乳癌乳房温存術後の予防的照射：1門
• 早期（臨床病期Ⅰ期）声門癌での根治的照射：左右対向2門

答え　2

午後　問45

解説

AかつA否定やBかつB否定は0となるので、残った要素として選択肢4が正解となる

答え　4