第69回診療放射線技師国家試験を解説＃AM71～75

午前　問71

半減期と放射線のエネルギーの関係が Geiger-Nuttall〈ガイガー・ヌッタル〉の法則で表されるのはどれか。

1. α線
2. β^–線
3. β⁺線
4. γ線
5. ニュートリノ

解説

放射性崩壊系列に属する核種がα崩壊するとき崩壊定数λと飛程Rとの関係式logλ＝A＋BlogRが成立する法則

答え　1

午前　問72

電子対生成で生じた電子と陽電子の全運動エネルギーが5MeVのとき、入射光子のエネルギー［MeV］に最も近いのはどれか。
ただし、入射光子のエネルギーは単色とする。

1. 5
2. 6
3. 8
4. 10
5. 11

解説

5 + (0.511 × 2) = 6.022

答え　2

午前　問73

10MeVのα線と飛程が等しくなる陽子線のエネルギー［MeV］はどれか。

1. 0.625
2. 2.5
3. 5
4. 40
5. 160

解説

R ∝ E² / mz²
α線の質量数4、電荷+2
陽子線の質量数1、電荷+1

上の関係より　E = 2.5MeV

答え　2

午前　問74

固有音速が大きい順に並んでいるのはどれか。

1. 肝臓 ＞ 脂肪 ＞ 筋肉
2. 筋肉 ＞ 肝臓 ＞ 脂肪
3. 筋肉 ＞ 脂肪 ＞ 肝臓
4. 脂肪 ＞ 肝臓 ＞ 筋肉
5. 脂肪 ＞ 筋肉 ＞ 肝臓

解説

• 筋肉：1580ms^-1
• 肝臓：1550ms^-1
• 脂肪：1450ms^-1

答え　2

午前　問75

内部が真空で、単位長さ当たりの巻数100cm^-1のソレノイドに電流10Aを流したとき、内部に生じる磁場［T］はどれか。
ただし、磁気定数は4π × 10^-7T･m･A^-1とする。

1. 4π × 10^-4
2. 8π × 10^-4
3. 4π × 10^-3
4. 8π × 10^-3
5. 4π × 10^-2

解説

4π × 10^-7 × 10 × 100 × 10² = 4π × 10^-2

答え　5