第68回診療放射線技師国家試験を解説#AM91~95

午前 問91

頸部の造影CT像を示す。 
矢印で示すのはどれか。

  1. 気管 
  2. 食道 
  3. 甲状腺 
  4. 総頸動脈 
  5. 内頸静脈 

解説

明瞭に造影されていて、気管の左右にあることから甲状腺となる

答え 3

午前 問92

腹部CT像を示す。 
正しい組合せはどれか。 

  1.     肝静脈 
  2.     下大静脈 
  3.     胃 
  4.     膵臓 
  5.     脾臓 

解説

  •     胆管
  •     腹部大動脈
  •    
  •     脾臓
  •     腎臓

答え 3

午前 問93

画質評価法で正しいのはどれか。 

  1. DQEの算出に入射X線光子数を用いる。 
  2. MTFの高周波成分から粒状性が評価できる。 
  3. 特性曲線の低濃度部から粒状性が評価できる。 
  4. RMSの算出にFourier〈フーリエ〉変換を利用する。 
  5. ROC曲線を作成する際にラダーファントムを使用する。 

解説

  • MTFは解像度の評価ができる
  • 粒状性は評価できない
  • RMSは標準偏差を利用し粒状性を評価する
  • ラダーファントムは空間分解能測定に使用する

答え 1

午前 問94

解像度を維持しながら画像ノイズを低減するのに有用なのはどれか。2つ選べ。 

  1. 階調処理 
  2. 加算平均処理 
  3. 平均値フィルタ処理 
  4. ハイパスフィルタ処理 
  5. メディアンフィルタ処理 

解説

  • 平均値フィルタ処理:画像ノイズが低減するが、解像度も低減する
  • ハイパスフィルタ処理:画像のエッジ部分を強調する

答え 2,5

午前 問95

ROC解析で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 連続確信度法は5段階評定である。 
  2. 特異度は有病正診率と呼ばれている。 
  3. ROC曲線下の面積を用いて評価する。 
  4. 観察者間の診断能力の差は評価できない。 
  5. CT像とMR像の病変検出能の違いを評価できる。 

解説

  • 評定確信度法は5段階評定である
  • 特異度は無病正診率と呼ばれている
  • 観察者間の診断能力の差を評価でる

答え 3,5

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