第72回診療放射線技師国家試験を解説#AM75~79

午前 問75

1種類のキャリアのみを有する半導体の導電率が102S ・ m-1、移動度が0.36m2V-1 ・ s-1であるとき、キャリア濃度[m-3]に最も近いのはどれか。
ただし、キャリアの電荷量を 1.6 × 10-19 C とする。

  1. 4.4 × 1016
  2. 5.8 × 1019
  3. 1.7 × 1021
  4. 2.3 × 1021
  5. 6.4 × 1023

解説

102 / (0.36×1.6×10-19)

答え 3

午前 問76

図の回路にL=0.5HのコイルとR=100 Ωの抵抗が直列につながれ、電圧の実効値Ve=100V、周波数f=50Hzの正弦波交流電源がつながれているとき、抵抗の両端の電圧[V]に最も近いのはどれか。

  1. 35
  2. 45
  3. 55
  4. 65
  5. 75

解説

Ż = R + jωL

答え 3

午前 問77

図のように極板面積Aの平行板キャパシタ(コンデンサ)の極板距離のうちd1が比誘電率ε1、残りのd2が比誘電率ε2の誘電体で満たされている。
このキャパシタの電気容量(静電容量)C を表す式はどれか。
ただし、電気定数(真空の誘電率)はε0とする。

答え 4

午前 問78

気体検出器の印加電圧と出力電流パルスの関係において、ガス増幅が起こり始める領域はどれか。

  1. 境界
  2. 再結合
  3. 電離箱
  4. 比例計数管
  5. GM 計数管

解説

 放射線による気体の電離作用で生じた電子イオン対は電離間に印加電圧をかけることで電極に移行する。電圧を強めていくと生じた一次イオン対が加速されるために近隣の気体分子を電離して二次イオン対の生成を誘発しイオン対が増幅される(ガス増幅)このときに生じる二次イオン対の数は一次イオン対の数に比例するので比例係数領域と呼ばれる。

答え 4

午前 問79

確率分布が平均値 μ、標準偏差 σ の Gauss〈ガウス〉分布に従う放射線計測において、測定値が μ ± σ に入る確率に最も近いのはどれか。

  1. 34%
  2. 50%
  3. 68%
  4. 75%
  5. 96%

解説

  • μ ± σ:68%
  • μ ± 2σ:95%
  • μ ± 3σ:99.7%
    この3つは記憶しておきましょう

答え 3

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