第71回診療放射線技師国家試験を解説#AM31~35

午前 問31

PETで正しいのはどれか。

  1. 平行多孔コリメータを使用する。
  2. 視野内の位置で空間分解能が異なる。
  3. 半導体検出器を用いる装置が主流である。
  4. 専用機は検出器を回転させながら撮影する。
  5. ノーマライズスキャンは減弱補正に使用される。

解説

  • PETではコリメータの代わりにセプタが用いられる
  • 検出器にはBGOやGSOなどのシンチレータが使用される
  • ノーマライズスキャンは検出器の異常検知や補正に使用される

答え 2

午前 問32

手術中に用いられる核医学測定装置はどれか。

  1. SPECT装置
  2. ガンマプローブ
  3. キュリーメータ
  4. 摂取率測定装置
  5. ホールボディカウンタ

解説

乳がん手術などでセンチネルリンパ節郭清のためにガンマプローブ法が用いられる

答え 2

午前 問33

SPECTの画像処理に関する組合せで正しいのはどれか。

  1. TEW法                 空間分解能補正
  2. Rampフィルタ               散乱線補正
  3. Chang〈チャン〉法            雑音除去
  4. Chesler〈チェスラー〉フィルタ        画像再構成
  5. Butterworth〈バターワース〉フィルタ    鮮鋭化処理

解説

画像再構成法
 フィルター逆投影(FBP)、逐次近似法(OS-EM,ML-EM)
画像再構成フィルタ
 Ramp,Shepp-Logan,Chesler
散乱補正
 マルチウィンドウ法(DEWTEW
雑音除去フィルタ
 Butterworth,Wiener,Hanning,Mets
吸収補正
 Chang,CTAC

答え 4

午前 問34

123I – IMPを用いた脳の核医学検査で正しいのはどれか。

  1. 緊急検査が容易である。
  2. 酸素摂取率が算出できる。
  3. 123I – IMPの投与 15〜30分後から撮影する。
  4. 123I – IMPは正常な血液脳関門を通過しない。
  5. 脳循環予備能評価にブドウ糖負荷が行われる。

解説

  • 脳の緊急検査には1~2分で集積する99mTc-HMPAOが用いられる
  • 緊急検査といえば主に消化管出血シンチのことで、99mTc-コロイド、99mTc-RBC、99mTc-HSAが使われる
  • 15O-ガスを用いたPET検査にて酸素摂取率が算出できる
  • 123I – IMPは容易に血液脳関門を通過し、脳内のアミン結合部へ集積する

答え 3

午前 問35

口腔癌の患者。原発腫瘍は最大径が 2cmで浸潤の深さが 0.8cm、同側頸部に 2cmのリンパ節転移を個認め、肺には 0.6cmの転移巣を個認めた。
国際対がん連合〈UICC〉病期分類での病期はどれか。

  1. 0期
  2. Ⅰ期
  3. Ⅱ期
  4. Ⅲ期
  5. Ⅳ期

解説

遠隔転移があればステージⅣである事を知っていれば簡単な問題

答え 5

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