MRIの検査をする際に金属類や磁気カードなどの持ち込みが禁止されているのは診療放射線技師は勿論のこと、一般の方もご存知の方は多いのではないかと思われます。
細かなことを言うと、MRI禁忌なものや望ましくないものは多くあります。湿布などの貼り薬もそのひとつで、火傷の恐れや画像に影響が出る可能性があることから全て外して検査する病院もあれば、一度外してしまうと再度貼り直して使用できない貼り薬もあるので極力貼ったまま検査する病院もあります。ただ、貼り薬の中にはMRIに絶対持ち込んではいけない種類があります。高確率で画像に影響を及ぼし火傷の恐れもあるため、いくつかの貼り薬は必ず外していただく必要があります。
今回はそんな貼り薬の中で必ず外さなくてはならない種類をまとめました。
MRI禁忌な貼り薬
薬品名 | ニコチネル | ニトロダーム | ニュープロパッチ | ノルスパンテープ |
一般名 | ニコチン | ニトログリセリン | ロチゴチン | ブプレノルフィン |
薬効 | 禁煙補助薬 | 狭心症治療薬 | パーキンソン病治療薬 | 持続性疼痛治療薬 |
MRI禁忌な理由
各貼り薬の添付文書を見ると、貼り薬にアルミニウムが含まれていることから高温となり火傷の恐れがあると書かれています。
そして、自分は一度ノルスパンテープを貼ったまま検査してしまった経験があるのですが、貼ったまま検査をすると画像全体にノイズが入り診断困難な画像となったことがあります。
剥がして検査した後は
一度剥がした貼り薬は粘着力の低下や薬剤の効果低下の可能性があるので、再利用ではなく新しい貼り薬を貼り直しましょう。