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MRIでは貼り薬にも注意しよう!【MRI禁忌な貼り薬一覧】

 MRIの検査をする際に金属類や磁気カードなどの持ち込みが禁止されているのは診療放射線技師は勿論のこと、一般の方もご存知の方は多いのではないかと思われます。
 細かなことを言うと、MRI禁忌なものや望ましくないものは多くあります。湿布などの貼り薬もそのひとつで、火傷の恐れや画像に影響が出る可能性があることから全て外して検査する病院もあれば、一度外してしまうと再度貼り直して使用できない貼り薬もあるので極力貼ったまま検査する病院もあります。ただ、貼り薬の中にはMRIに絶対持ち込んではいけない種類があります。高確率で画像に影響を及ぼし火傷の恐れもあるため、いくつかの貼り薬は必ず外していただく必要があります。
 今回はそんな貼り薬の中で必ず外さなくてはならない種類をまとめました。

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頭部MRIは撮影の順番が重要!優先順位を考えよう!

 以前に頭部MRIの画像の種類を紹介しましたが、その種類の多さから撮影の優先順位について我々は考えなければなりません。特にMRIは時間を使う検査であるために重要な撮影は最初の方に撮影しておくのが望ましいです。
 撮影の順番は医療施設によってやや異なる場合がありますが、今回は私が撮影時に意識している撮影目的別に優先度の高い撮影を解説していきます。

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MRI画像の種類を覚えよう!(頭部MRI基本撮影編)

 今回はよく撮影される頭部MRI画像を紹介します。ちなみに、掲載している画像は昔撮影した自分の頭部画像です。

定番のMRI画像の種類と特徴

T1強調画像(T1WI)

  • 脳脊髄液、骨皮質は低信号
  • 白質は灰白質よりやや高信
  • 皮下脂肪は高信号
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造影剤の新常識!造影剤使用直後の母乳や子供への影響はなし!?

 日本で使用が認められているヨード造影剤およびガドリニウム造影剤の添付文書を見ると『授乳中の女性への造影剤投与後24時間または48時間は授乳をさけること』とされています。EOB・プリモビスト注シリンジでも『本剤投与後24時間は授乳を避けさせること』とあります。もちろん、乳児に母乳を介して造影剤を摂取させないためなのですが、近年では母親が造影剤を使用しても授乳による乳児への影響は殆ど無いと考えられています。

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頭部MRIのT1画像で歯状核に高信号がみられるとき

 MRIの検査をおこなっていると極稀に小脳の歯状核部分がT1で高信号にでる患者様がいます。始めて見たときに「なんだコレ!?」と、様々な書籍をひっくり返して調べた覚えがあります。MRIに携わっている皆様は見たことがあるでしょうか?また、原因を知っているでしょうか?今回はその原因についてのお話です。

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