第66回診療放射線技師国家試験を解説#AM26~30

午前 問26

超音波で誤っているのはどれか。

  1. 周波数が低いほど減衰しやすい。
  2. 媒質の密度は伝搬速度に影響する。
  3. 媒質の体積弾性率は伝搬速度に影響する。
  4. 反射波と透過波の割合は媒質の音響インピーダンスと関係する。
  5. 音響インピーダンスは媒質の密度と媒質中の伝搬速度の積である。

解説

周波数が低いほど減衰しにくい
→表在組織は高周波プローブ、深部組織は低周波プローブを使用する

答え 1

午前 問27

超音波検査法で心室壁運動の評価に適するのはどれか。

  1. Aモード
  2. Bモード
  3. Mモード
  4. ドップラーモード
  5. カラードップラーモード

解説

Aモード
 縦軸にエコーの強さ、横軸に体表からの深度で表す

Bモード
 画像診断で使用されている一般的な表示法

Mモード
 組織の動きを時間経過とともに観察する方法
 弁や心臓の筋肉の動きを観察する

(カラー)ドップラーモード
 血流の動態を観察する

答え 3

午前 問28

診断用X線装置の不変性試験について誤っているのはどれか。

  1. 使用者または代理人が行う。
  2. 担当者は診療放射線技師である。
  3. 基礎値は受入試験の値を用いる。
  4. 機器の構成要素の性能変化を早期に発見する。
  5. 機器の性能が設定基準を満足していることを確認する。

解説

不変性試験の基礎値は最初の不変性試験の値を用いる

答え 3

午前 問29

頭部MRIを示す。
矢印で示すアーチファクトの原因はどれか。

  1. FOV
  2. 義 歯
  3. 血 流
  4. 外来電波
  5. 位相エンコード数

解説

位置と金属アーチファクトであることを考えると義歯が原因と考えられる

答え 2

午前 問30

スピンエコー法の撮影時間を求める式として正しいのはどれか。
ただし、繰り返し時間はTR、エコー時間はTE、周波数エンコード数はNf、位相エンコード数はNp、加算回数はNEXとする。

  1. TR × Nf × NEX
  2. TR × Np × NEX
  3. TR × TE × NEX
  4. TR × Nf × Np × NEX
  5. TR × TE × Nf × Np × NEX

解説

繰り返し時間 × 位相エンコード数 × 加算回数

答え 2

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