第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM71~75

午後 問71

体表基準と脊椎の位置との組合せで正しいのはどれか。

  1. 下顎角         第1頸椎レベル
  2. 胸骨柄上縁       第7頸椎レベル
  3. 剣状突起        第10胸椎レベル
  4. 腸骨上縁        第3腰椎レベル
  5. 恥骨結合上縁      第2仙椎レベル

解説

  • 下顎角         第3頸椎レベル
  • 胸骨柄上縁       第2~3胸椎レベル
  • 腸骨上縁        第4~5腰椎レベル
  • 恥骨結合上縁      尾骨レベル

答え 3

午後 問72

腹部単純X線撮影で正しいのはどれか。

  1. ニボーは石灰化のサインである。
  2. 120kV程度の管電圧で撮影される。
  3. 吸気停止下では可検領域が広くなる。
  4. 立位正面撮影では横隔膜を確実に含む。
  5. 腹腔内遊離ガスの観察には背臥位が適している。

解説

  • ニボー(鏡面像)はイレウス(腸閉塞)のサイン
  • 70kV程度の管電圧で撮影される
  • 呼気停止下では可検領域が広くなる(横隔膜が上がるため)
  • 立位正面撮影では横隔膜を確実に含む(フリーエアの有無を確認)
  • 腹腔内遊離ガスの観察には立位もしくは左側臥位

答え 4

午後 問73

X線撮影法と観察部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ

  1. マルチウス法          顆間窩
  2. ステンバース法         錐体
  3. ウォータース法         後頭蓋窩
  4. ローゼンバーグ法        肩甲骨
  5. ラウエンシュタイン法      股関節

解説

  • マルチウス法          骨盤計測
  • ウォータース法         上顎洞
  • ローゼンバーグ法        膝関節

答え 2,5

午後 問74

乳房C-C方向撮影において正しいのはどれか。

  1. 乳房支持台の角度は45度である。
  2. 管電圧は圧迫乳房厚に正比例する。
  3. 自動露出制御〈AEC〉は使用しない。
  4. MLO方向撮影より圧迫圧を弱くする。
  5. 外側上部はブラインドエリアになりやすい。

解説

  • 乳房支持台の角度は水平である
  • 管電圧は圧迫乳房厚に反比例する
  • 自動露出制御〈AEC〉は使用する                                                                                          

答え 5

午後 問75

水溶性ヨード造影剤で正しいのはどれか。

  1. 血漿より浸透圧が低い。
  2. 使用前にはヨードテストを実施する。
  3. 経口投与では大部分が尿中から排泄される。
  4. モノマー型製剤はダイマー型製剤よりも分子量が大きい。
  5. 非イオン性製剤はイオン性製剤よりも即時型副作用が少ない。

解説

  • 血漿より浸透圧が高い
  • ヨードテストはアレルギー反応を誘発する恐れがある
  • 経口投与では大部分が便として排泄される
  • モノマー型製剤はダイマー型製剤よりも分子量が小さい

答え 5

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