第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM76~80

午後 問76

心臓カテーテル検査で正しいのはどれか。

  1. 油性造影剤を使用する。
  2. 左室造影像から駆出率を評価できる。
  3. 右冠動脈造影では回旋枝が造影される。
  4. 大腿動脈から挿入したカテーテルは腹腔動脈を経て心臓へ到達する。
  5. 左冠動脈造影ではSwan-Ganz〈スワン・ガンツ〉カテーテルを使用する。

解説

  • 油性造影剤は塞栓物質であるため使用しない
  • 左冠動脈造影では回旋枝が造影される
  • 大腿動脈から挿入したカテーテルは大動脈を経て心臓へ到達する
  • スワン・ガンツカテーテルは心拍出量や右心房・右心室圧などの測定に用いる

答え 2

午後 問77

IVRについて疾患と手技の組合せで正しいのはどれか。

  1. 胆管癌         ステント留置
  2. 肝細胞癌        血栓溶解術
  3. 骨盤骨折        エタノール注入
  4. 冠動脈狭窄       リザーバー留置
  5. 脳動脈瘤破裂      血管拡張術

解説

  • 肝細胞癌        動脈塞栓術
  • 骨盤骨折        動脈塞栓術
  • 冠動脈狭窄       PCI(バルーン拡張、ステント留置など)
  • 脳動脈瘤破裂      コイル塞栓術

答え 1

午後 問78

X線CTで正しいのはどれか。

  1. 正常な肝臓のCT値は脂肪より高い。
  2. 石灰化の描出能はMRIより劣っている。
  3. 上腹部の単純CTでは検査前日から絶飲食とする。
  4. 脳梗塞巣は正常な脳実質より高い吸収域を呈する。
  5. 消化管に残存する硫酸バリウムはアーチファクトとならない。

解説

  • 石灰化の描出能はMRIより優れる
  • 上腹部の単純CTでは当日から絶飲食とする
  • 脳梗塞巣は正常な脳実質より低い吸収域を呈する
  • 消化管に残存する硫酸バリウムはアーチファクトとなる

答え 1

午後 問79

腹部のダイナミックCTで正しいのはどれか。

  1. 撮影は自由呼吸下で行う。
  2. 造影剤はボーラス投与する。
  3. 非放射性のXeガスを使用する。
  4. 一度の息止めで多時相を撮影する。
  5. 位置決め画像の撮影は造影剤注入開始後に行う。

解説

  • 撮影では息止めを行う
  • 非イオン性ヨード造影剤を使用する
  • 時相毎に息止めを行って撮影する
  • 位置決め画像の撮影は造影剤注入開始前に行う

答え 2

午後 問80

DXA法による骨塩定量検査で正しいのはどれか。

  1. CT装置を使用する。
  2. 骨密度の単位はg/cm2である。
  3. 測定部位は第2中手骨である。
  4. 軟部組織の影響を排除するために水を利用する。
  5. アルミニウム製の基準物質を撮影する必要がある。

解説

  • DXA装置を使用する
  • 測定部位は腰椎・大腿骨である
  • MD法ではアルミニウム製の基準物質を撮影する必要がある

答え 2

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA