第69回診療放射線技師国家試験を解説#PM1~5

午後 問1

壊変形式が同一の核種の組合せはどれか。

  1. 3H         11C
  2. 13N       15O
  3. 18F        24Na
  4. 32P        82Rb
  5. 68Ga      40K

解説

答え 2

午後 問2

親核種と娘核種の組合せで過渡平衡が成立するのはどれか。2つ選べ

  1. 81Rb       81mKr
  2. 90Sr        90Y
  3. 99Mo      99mTc
  4. 137Cs      137mBa
  5. 226Ra      222Rn

解説

過渡平衡は娘核種よりも親核種の半減期が長く、親核種と娘核種の半減期がそれほど離れていない状態で成立する

  • 81Rb:4.6時間、81mKr:13秒
  • 90Sr:28.8年、90Y:64時間
  • 99Mo:66時間、99mTc:6時間
  • 137Cs:30年、137mBa:2.5分
  • 226Ra:1600年、222Rn:3.8日

答え 1,3

午後 問3

ラジオコロイドで正しいのはどれか。

  1. 器壁に吸着しない。
  2. ろ過で分離できない。
  3. 遠心分離で分離できない。
  4. イオン交換樹脂に吸着されない。
  5. 核種の濃度は生成に関係しない。

解説

  • 器壁に吸着する
  • ろ過で分離できる
  • 遠心分離で分離できる
  • 超低濃度で含まれるRIは、溶解度より低い濃度でも安定なコロイドを生成する

答え 4

午後 問4

放射化分析で生成される核種の放射能について正しいのはどれか。

  1. 照射時間に依存しない。
  2. 試料温度に依存しない。
  3. 生成前核種の数に依存しない。
  4. 生成核種の半減期に依存しない。
  5. 照射する粒子線束密度に依存しない。

解説

A = Nσf(1 – et)より、

  • 照射時間(t)に依存する
  • 試料温度に依存しない。
  • 生成前核種の数(N)に依存する
  • 生成核種の半減期(T=0.693/λ)に依存する
  • 照射する粒子線束密度(f)に依存する

答え 2

午後 問5

X線管を流れる電流について正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 空間電荷電流は実焦点面積の2乗に比例する。
  2. 空間電荷電流は陽極 – 陰極間電圧に比例する。
  3. 飽和電子流はフィラメントの原子番号に比例する。
  4. 空間電荷電流は陽極 – 陰極間距離の2乗に反比例する。
  5. 飽和電子流はフィラメントの絶対温度の2乗に比例する。

解説

  • 空間電荷電流は実焦点面積が小さいほど大きくなる
  • 空間電荷電流は陽極 – 陰極間電圧の3/2乗に比例する

答え 4,5

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