第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM6~10

午前 問6

乳房撮影用X線管について正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 大焦点の焦点サイズは0.6mm程度である。
  2. 照射口にはアルミニウムが用いられている。
  3. タングステンターゲットはFPD装置でも使用される。
  4. モリブデンターゲットの特性X線は25.0keVである。
  5. フィラメント – ターゲット間距離は一般撮影用X線管より短い

解説

  • 大焦点の焦点サイズは大焦点0.3mm以下、小焦点(拡大撮影)0.1mm以下
  • 照射口にはベリリウムが用いられている
  • モリブデンターゲットの特性X線は20keV

答え 3,5

午前 問7

インバータ式X線高電圧装置のフィードバック制御について正しいのはどれか。

  1. 制御間隔は1ms以上である。
  2. 管電流に対する制御は行われていない。
  3. 撮影時間を制御して適正線量を調整する。
  4. 非共振形〈方形波〉インバータ式装置では周波数を調整する。
  5. パルス幅変調制御共振形インバータ式装置では位相シフト角を調整する。

解説

共振形インバータ式装置では周波数を調整する

答え 5

午前 問8

直接変換方式FPDについて正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 光電子増倍管を使用する。
  2. DQEはCRシステムより低い。
  3. X線像をリアルタイムに観察できる。
  4. シンチレータとしてCsI:Tlを用いる。
  5. TFTスイッチングで画像信号を読み出す。

解説

  • 光電子増倍管はCR装置で使用する
  • 直接変換方式FPDではアモルファスセレン(a-Se)半導体を使用する
  • DQEはCRシステムより高い
  • 間接変換方式FPDではシンチレータとしてCsI:Tlを用いる

答え 3,5

午前 問9

散乱線除去グリッドの物理的性能の評価項目に含まれないのはどれか。

  1. 選択度
  2. 露出倍数
  3. グリッド比
  4. イメージ改善係数
  5. コントラスト改善比

解説

答え 3

午前 問10

可搬形X線撮影装置で誤っているのはどれか。

  1. 移動形と携帯形がある。
  2. インバータ式が主流である。
  3. FPDを搭載した装置がある。
  4. 電池エネルギー蓄積形が多い。
  5. 70kW程度の出力の装置が多い。

解説

10~30kW程度の出力の装置が多い

答え 5

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA