国試要点 散乱X線除去用グリッド

 診療放射線技師国家試験で問われやすい要点をまとめています。誤字・脱字・修正点などありましたらコメントやTwitterにてご指摘いただけると幸いです。

他にもまとめた国試要点があるので下記ページからどうぞ

構造

1次X線は中間物質を透過し、散乱線は鉛はくに吸収される
中間物質にはアルミニウム・木・合成樹脂などが用いられる

種類

  • 平行グリッド:鉛はくが平行に配置されている
  • 集束グリッド:鉛はく面がX線管焦点に集束するよう配置されている
  • クロスグリッド:鉛はくが交差するような構造になっている

一般的には集束グリッドが用いられることが多い

性能指標

幾何学的性能指標

グリッド比 = h / D

グリッド密度 = 1 /(D + d)

集束距離:集束線からグリッドのX線管側の面までの垂直線の長さ

使用距離限界:使用距離を上下にずらす事ができる許容範囲を使用距離限界と言い、グリッドの縞目の両端で、各々、40%減弱するまでの上限・下限を決めている

物理的性能指標

1次X線透過率 = グリッドがある時の1次X線量 / グリッドがない時の1次X線量

散乱線透過率 = グリッドがある時の散乱線量 / グリッドがない時の散乱線量

全X線透過率 = グリッドがある時の全X線量 / グリッドがない時の全X線量

選択度 = 1次X線透過率 / 散乱X線透過率

コントラスト改善度 = 1次X線透過率 / 全X線透過率

露出倍数 = 1 / 全X線透過率

イメージ改善係数 = 1次X線透過率の2乗 / 全X線透過率

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