第70回診療放射線技師国家試験を解説#PM1~5

午後 問1

核分裂生成物から精製される放射性核種はどれか。

  1. 60Co
  2. 111In
  3. 123I
  4. 137Cs
  5. 201Tl

解説

質量数95140付近で核種が精製されやすい

答え 4

午後 問2

放射性核種の分離法で正しいのはどれか。

  1. 電気泳動法はイオン化傾向の違いを利用する。
  2. ラジオコロイド法はイオン交換樹脂を利用する。
  3. 電気化学的方法はイオン移動度の違いを利用する。
  4. 昇華・蒸留法は気体になりやすい元素や化合物の分離に適している。
  5. 溶媒抽出法は有機相に溶解している目的放射性核種を水相に抽出する。

解説

  • 電気化学的分離法はイオン化傾向の違いを利用する
  • 電気泳動法はイオン移動度の違いを利用する
  • 溶媒抽出法は水相に溶解している目的放射性核種を溶媒相に抽出する

答え 4

午後 問3

標識化合物の放射性核種純度の検定に用いるのはどれか。

  1. PIXE法
  2. 電気泳動法
  3. γ線スペクトロメトリ
  4. オートラジオグラフィ法
  5. 薄層クロマトグラフィ法

解説

放射性化合物のエネルギースペクトルを分析し、γ線スペクトルによって核種の定量をおこなう

答え 3

午後 問4(複数正答)

オートラジオグラフィ法で正しいのはどれか。

  1. イメージングプレート法は写真法よりも定量性が低い。
  2. イメージングプレート法は写真法よりも高感度である。
  3. α線放出核種はミクロオートラジオグラフィに適している。
  4. イメージングプレート法は光刺激ルミネセンスを利用する。
  5. イメージングプレート法は写真法よりもダイナミックレンジが狭い。

解説

  • イメージングプレート法は写真法よりも定量性が高い
  • Β線放出核種はミクロオートラジオグラフィに適している
  • イメージングプレート法は写真法よりもダイナミックレンジが広い

答え 2 or 4

午後 問5

巻線比n2/n1 = 500の単相2ピーク形X線高電圧装置で、管電流500mAを流したときの一次電流[A]に最も近いのはどれか。

  1. 250
  2. 280
  3. 310
  4. 350
  5. 430

解説

500 = (2√2 / π) × (I / 0.5)
I ≒ 280

答え 2

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