もくじ
午前 問96
放射線防護体系における考え方で正しいのはどれか。
- 医療被ばくに線量限度が適用される。
- 線量拘束値は行為の正当化に利用される。
- 線量限度は線量拘束値より低値に設定される。
- 防護の最適化では経済的・社会的要因を考慮しなければならない。
- 放射線被ばくを伴う行為は防護の最適化を最初に考慮しなければならない。
解説
医療被ばくに線量限度は設けられておらず、線量拘束値によって防護の最適化をおこなう。線量拘束値は特別な理由がない場合に超えないように考慮する値で、線量限度は放射線障害を防ぐために超えてはならない値となる。
放射線被ばくを伴う行為は行為の正当化を最初に考慮しなければならない。
答え 4
午前 問97
医療法施行規則で放射線診療従事者等に適用される水晶体の等価線量限度[mSv/年]はどれか。
- 1
- 15
- 50
- 150
- 500
解説
以前ならば1年間につき150mSvで正解でしたが、令和3年4月1日より電離放射線障害防止規則の改定があり、1年間につき50mSvかつ、5年間につき100mSvとなります。詳しくは下記ページを参考にしてください。
答え 3 (4)
午前 問98
国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007 年勧告における陽子の放射線加重係数はどれか。
- 1
- 2
- 5
- 10
- 20
解説
環境省より抜粋
答え 2
午前 問99
放射性同位元素による表面汚染について正しいのはどれか。
- α 線放出核種の表面密度限度は 40Bq/cm2である。
- β 線放出核種の表面密度限度は 4Bq/cm2である。
- スミア法は遊離性汚染の測定に適する。
- スミア法のふき取り面積は 10cm2である。
- バックグラウンド値の高い場所では直接測定法を用いる。
解説
表面密度限度
α 線放出核種:4Bq/cm2
α 線以外:40Bq/cm2
スミア法のふき取り面積は 100cm2
直接法はバックグラウンド値の高い場所に適応できないので、間接法を用いる
答え 3
午前 問100
被ばくの分類について正しいのはどれか。
- IVR術者の被ばく
- 航空機の客室乗務員の被ばく
- 患者の介護を行う家族の被ばく
- 医学研究における志願者の被ばく
- 母体が受けた医療行為に伴う胎児の被ばく
解説
頻出問題なのでしっかりと押さえておきましょう
答え 5