第72回診療放射線技師国家試験を解説#AM1~3

午前 問1

ペーパークロマトグラフィに関係がないのはどれか。

  1. Rf 値
  2. 原 点
  3. カラム
  4. スポット
  5. 展開溶媒

解説

 毛管現象によって展開溶媒がろ紙を上昇し、同時にろ紙下端からおよそ5cmくらいの位置(原点)にスポットした試料も上昇する。この上昇率をRf値と呼ぶ。

答え 3

午前 問2

核種について誤っているのはどれか。

  1. 68Gaは安定同位体である。
  2. 14Cと14Nは同重体である。
  3. 123Iは放射性同位体である。
  4. 99mTcと99Tcは核異性体である。
  5. 133Iと135Csは同中性子体である。

解説

同位体:核内の陽子数は等しいが、質量数(陽子数中性子数の和)が異なる元素
安定同位体:1Hや2Hなど放射線を放出しない安定な同位体
放射性同位体:3Hなど不安定で放射線を放出して別の核種に変わるもの
同重体:質量数は等しいが、陽子中性子の数が異なるもの
同中性子体:中性子数は同じだが、陽子数が異なるもの
核異性体:99mTcと99Tcなど陽子数中性子数は同じだが、核内のエネルギー状態が異なるもの

答え 1

午前 問3

壊変図について正しいのはどれか。

  1. 縦に質量数を表す。
  2. 横にエネルギー準位を表す。
  3. γ 壊変は右下方の矢印で表す。
  4. β壊変は左下方の矢印で表す。
  5. 分岐壊変を表すことができる。

解説

  • 縦にエネルギー準位を表す。
  • 横に原子番号を表す。
  • γ 壊変は垂直線または波線の矢印で表す。
  • β壊変は右下方の矢印で表す。
  • 分岐壊変を表すことができる。

答え 5

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