第72回診療放射線技師国家試験を解説#AM4~8

午前 問4

溶媒抽出法で抽出率を求める式はどれか。
ただし、分配比(暗有機相中の放射性核種の全濃度/水相中の放射性核種の全濃度) を D、有機相の体積をVo、水相の体積をVwとする。
  1. D/(D + Vo/Vw)
  2. D/(D + Vw/Vo)
  3. D・(1/D + Vo/Vw)
  4. D・(1/D + Vw/Vo)
  5. D/(D + 1/(Vw・Vo))

答え 2

午前 問5

変圧器の等価回路を図に示す。
励磁アドミタンスY0を無視して二次側に換算したとき、二次側電圧V2を示す 式はどれか。
ただし、a は巻線比とする。
  1. aV1 + {a2r1 + r2 + j(a2x1 + x2)}aI1
  2. aV1 + {a2r1 + r2 + j(a2x1 + x2)}a2I1
  3. aV1 - {a2r1 + r2 + j(a2x1 + x2)}(I1/a)
  4. aV1 - {r1 + a2r2 + j(x1 + a2x2)}(I1/a)
  5. aV1 + {a2r1 + r2 + j(a2x1 + x2)}(I1/a)

答え 3

午前 問6

DRLs2015で誤っているのはどれか。

  1. 口内法 X 線撮影は患者入射線量で評価する。
  2. マンモグラフィは平均乳腺線量で評価する。
  3. CT は CTDIvol と DLP で評価する。
  4. 一般撮影は入射表面線量で評価する。
  5. IVR はアイソセンタの空気カーマ率で評価する。

解説

IVR はアイソセンタの透視線量率で評価する。
ちなみに最新はDRLs2020なのでこちらでチェックしておきましょう。

答え 5

午前 問7

CR に用いられる輝尽性蛍光プレートで正しいのはどれか。

  1. 400 ℃でアニーリングする。
  2. 600 nm 付近の蛍光を発する。
  3. 400 nm 付近の青紫色で励起発光させる。
  4. 温度が高いほどフェーディングが大きい。
  5. プレートに蓄積された放射線情報は繰り返し測定できる。

解説

  • 波長633nm赤色レーザーで光で励起発光させる
  • 波長400nmの青紫色の光を発光する

答え 4

午前 問8

共振形インバータ式 X 線装置で正しいのはどれか。

  1. 並列共振形は大容量X線装置に適している。
  2. 大負荷になるほどインバータ周波数が高くなる。
  3. スイッチング時の電力損失は非共振形より大きい。
  4. 直列共振形は負荷抵抗が大きいほど電流の変化が大きい。
  5. 並列共振形は負荷抵抗が小さいほど共振現象を利用しやすい。

解説

  • スイッチング時の電力損失は小さい(ソフトスイッチング)

答え 2

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