第73回診療放射線技師国家試験を解説#PM36~40

午後 問36

直線加速器の照射ヘッド構造で正しいのはどれか。

  1. ターゲットで電子を散乱させる。
  2. プライマリコリメータは可変である。
  3. モニタ線量計は指頭形電離箱である。
  4. フラットニングフィルタは電子線で用いる。
  5. 270度偏向マグネットは電子ビームを収束させる。

解説

  • スキャッタリングホイルで電子を散乱させる
  • プライマリコリメータは固定である
  • モニタ線量計は平行平板形電離箱である
  • フラットニングフィルタはX線照射時に使用

答え 5

午後 問37

RALSにおける模擬線源の役割はどれか。

  1. 線源強度の確認
  2. 線源形状の確認
  3. 漏洩線量の確認
  4. 線源移送経路の通過確認
  5. ウェル型電離箱線量計の校正

解説

模擬線源は実物の線源が引っかかったりせずに挿入できるかの確認に用いる

答え 4

午後 問38

治療計画用CT装置で必要なのはどれか。2つ選べ

  1. フラット天板
  2. レーザーポインタ
  3. ガントリのチルト装置
  4. フラットパネルデテクタ
  5. MV – コーンビームCT撮影が可能なX線管装置

解説

治療装置の寝台と同じにするためのフラット天板と、毎治療同じ位置で行うための位置決め用のレーザーポインタが必要である

答え 1,2

午後 問39

電子線を80%線量域に300cGy照射する場合のMU値に最も近いのはどれか。
ただし、出力係数0.900、モニタ校正値1.02cGy・MU-1とする。

  1. 250
  2. 300
  3. 350
  4. 400
  5. 450

解説

300 / ( 0.80 × 0.900 × 1.02 ) ≒ 408

答え 4

午後 問40

画像誘導放射線治療〈IGRT〉で臓器照合可能なのはどれか。2つ選べ

  1. kV画像
  2. MV画像
  3. 体表面画像
  4. 超音波画像
  5. コーンビームCT画像

解説

  • 境界が明瞭な3D画像を取得するためのCT画像が一般的
  • 前立腺がんでは超音波画像を複数枚取得し、再構成して照合することもある

答え 4,5

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