第74回診療放射線技師国家試験を解説#AM56~60

午前 問56

視交叉に解剖学的に最も近い部位はどれか。

  1. 眼球
  2. 小脳
  3. 下垂体
  4. 松果体
  5. 脳梁膨大部

解説

視交叉は視床下部の前方、下垂体の上方に位置する

答え 3

午前 問57

胎児期にみられる動脈管で大動脈と直接交通するのはどれか。

  1. 右心房
  2. 肺静脈
  3. 肺動脈
  4. 内胸動脈
  5. 肋間動脈

解説

胎児期は呼吸をしていないので肺動脈の血流は左右の肺に流れず動脈管を介して大動脈へ流れる

答え 3

午前 問58

皮膚について正しいのはどれか。

  1. 構成成分に漿膜がある。
  2. 体温を調節する働きがある。
  3. 加齢とともに厚さが増加する。
  4. 真皮は角化扁平上皮からなる。
  5. 癌化する場合は腺癌の頻度が高い。

解説

  • 加齢とともに厚さが減少する
  • 真皮は繊維性結合組織からなる
  • 皮膚がんは基底細胞がん有棘細胞がん悪性黒色腫(メラノーマ)が多い

答え 2

午前 問59

癌性疼痛に対する医療用麻薬の使用について誤っているのはどれか。

  1. 経口投与を基本とする。
  2. 痛の強さに応じて投与する。
  3. 時間を決めて規則正しく投与する。
  4. 患者個人の特性に合わせて投与する。
  5. 使用量の増量には限度が設定されている。

解説

使用量増量の限度は設定されていない

答え 5

午前 問60

肝細胞癌で正しいのはどれか。

  1. 早期から黄疸が出現する。
  2. 肝硬変患者での発症が多い。
  3. 特異性の高い腫瘍マーカーはCEAである。
  4. 早期からリンパ節転移をきたすことが多い。
  5. 我が国ではB型肝炎ウイルスに起因するものが最も多い。

解説

  • 黄疸は肝障害や胆管閉塞により出現し、早期では現れない
  • 慢性肝炎肝硬変患者での発症が多い
  • 腫瘍マーカーはAFPやPIVKA-Ⅱが高値となる
  • 原因の約80パーセントはB型肝炎やC型肝炎といった肝炎ウイルス(B型20%、C型70%)である

答え 2

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