第74回診療放射線技師国家試験を解説#PM96~100

午後 問96

診療放射線技師の法定業務として正しいのはどれか。

  1. 静脈路に接続された造影剤注入装置の操作
  2. 上部消化管検査における鎮痙剤の筋肉内投与
  3. 下部消化管検査における内視鏡の肛門への挿入
  4. 造影剤注入装置を接続するための動脈路の確保
  5. 超音波画像診断装置で得られた検査画像の診断

解説

診療放射線技師の法定業務として下記のことが問われやすい

  • 医師又は看護師により確保された静脈路に造影剤接続、造影剤自動注入器を用いた造影剤投与
  • 造影剤投与終了後の静脈路の抜針及び止血
  • 下部消化管検査に際して、肛門よりカテーテル挿入
  • 肛門より挿入したカテーテルより、造影剤及び空気の注入

答え 1

午後 問97

国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告において組織加重係数が最も高い組織または臓器はどれか。

  1. 甲状腺
  2. 骨表面
  3. 生殖腺
  4. 唾液腺
  5. 乳房

解説

答え 5

午後 問98

エックス線診療室の漏洩線量測定に最も適した放射線測定機器はどれか。

  1. エリアモニタ
  2. ホールボディカウンタ
  3. GM管式サーベイメータ
  4. 電離箱式サーベイメータ
  5. ウェル型シンチレーションカウンタ

解説

管理区域漏洩線量測定のための放射線測定器としては、電離箱式サーベイメータが最も適している

答え 4

午後 問99

入射窓面積15cm2のサーベイメータでβ線源による表面汚染を測定したとき、総計数率は3,620cpm、バックグラウンド計数率は20cpmであった。
表面汚染密度[Bq/cm2]はどれか。
ただし、β粒子に対する機器効率は0.4、放射性表面汚染の線源計数効率は0.5とする。

  1. 3.0
  2. 2.0 × 10
  3. 1.8 × 102
  4. 1.5 × 103
  5. 10.8 × 103

解説

(( 3620 – 20 )/ 60 )/( 15 × 0.4 × 0.5 )= 20

答え 2

午後 問100

医療機器に組み込まれる安全対策で、誤った操作を事前に防止する仕組みはどれか。

  1. インシデントレポート
  2. インフォームドコンセント
  3. フールプルーフ
  4. フェイルセーフ
  5. リスクアセスメント

解説

  • インシデントレポートは誤った医療行為の実施につながる出来事や、医療ミスが発生するおそれのある事態を報告するための書類
  • インフォームドコンセントは手術や検査などの前に十分な説明を受け、納得した上でその医療行為に同意すること
  • フールプルーフは人がミスをする前に防止する仕組みのこと
  • フェイルセーフは装置がいつか壊れることを想定し、故障時や異常発生時でも安全に制御させるようなシステム構築
  • リスクアセスメントは潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去・低減するための手法

答え 3

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