第75回診療放射線技師国家試験を解説#AM11~15

午前 問11

永久磁石のMRI装置の特徴について、超電導磁石のMRI装置と比較した場合に正しいのはどれか。 

  1. 磁場強度が高い。 
  2. クエンチが発生しない。 
  3. 磁場の安定性が優れる。 
  4. 電波シールドが不要である。 
  5. 傾斜磁場コイルが不要である。

解説

  • 磁場強度が低い
  • 磁場の安定性は超電導磁石の方が優れる
  • どちらも電波シールド・傾斜磁場コイルが必要

答え 2

午前 問12

超音波検査の特徴で正しいのはどれか。 

  1. 部分体積効果がない。 
  2. 再現性は術者に依存しない。 
  3. 任意の断層面を選択できない。 
  4. Mモードは心臓の検査に用いる。 
  5. 深部の観察には高い周波数のプローブを用いる。 

解説

  • 部分体積効果が生じる
  • 再現性は術者に依存しやすい
  • 任意の断層面を選択できる
  • 深部の観察には低い周波数、体表の観察には高い周波数のプローブを用いる

答え 4

午前 問13

DSAで正しいのはどれか。 

  1. 静脈は描出できない。 
  2. 体動の影響を受けない。 
  3. 撮影中に画像を確認することはできない。 
  4. リカーシブフィルタはノイズを低減する。 
  5. 血管の輪郭を強調するために低周波数強調フィルタを使用する。 

解説

  • 動脈・静脈どちらも描出可能
  • 体動の影響を受けやすい
  • 撮影中に画像を確認できる
  • 血管の輪郭を強調するためにエッジフィルタを使用する

答え 4

午前 問14

X線CTで誤っているのはどれか。 

  1. 造影効果を高めるには管電圧を低くする。 
  2. 管電圧が高くなるほど画像ノイズは低下する。 
  3. 管電圧が高くなるほど金属アーチファクトは抑制される。  
  4. dual energy撮影により仮想的な非造影画像を作成できる。  
  5. 管電流が大きくなるほど低コントラスト分解能は低下する。

解説

低コントラスト分解能は管電圧によって変化する

答え 5

午前 問15

MRIで数値を大きくするとSN比が低下するのはどれか。  

  1. 加算回数 
  2. 静磁場強度 
  3. 受信バンド幅 
  4. ボクセルサイズ 
  5. RFコイルの感度 

解説

受信バンド幅が大きくなるとSN比は低下する。それ以外の選択肢ではSN比は増加する。

答え 3

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